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簡略化される葬儀、多様化する葬儀、あなたは何を思う

2018年06月12日 16時20分

日本における葬儀の形は、時代が進むごとにシンプルになってきています。まだまだ仏式の葬儀が主流の日本ですが、他の宗教、たとえば神道やキリスト教式の葬儀以外に、無宗教葬と言われるフリースタイルの葬儀が行われるようになってきました。
 
葬儀の簡略化は突然始まったものではなく、時代の要求です。日本人の生活様式が葬儀の形を変えたのです。幸いなことに、葬儀に決まったルールはありません。高齢化社会、核家族化、貧困…さまざまな問題が日本の葬儀の形を変えています。
 
葬儀にかかる費用は、年々、低くなる傾向にあるようです。費用をひきさげているのは世の中のニーズでしょう。日本は久しく格差社会と言われています。立派な葬儀をあげられる人は限られる。これが日本の現状です。
 
お墓についても同様です。現在、法律的にはグレーながらも「散骨」という方法を考える人は多いと聞きます。法律的にグレーと言っても、国は「墓地・埋葬等に関する法律」に関し、
散骨は対象としていない
との見解を示しています。
 
そのため、一定のルールを守って散骨を行う限り、散骨は違法でも何でもないと解釈されます。そのルールですが、
  • 遺骨をパウダー状にする(粉骨)
  • 節度を持って、他の人に嫌な印象を与えない
ことが基本になります。
 
また、散骨する場所はどこでもいいわけではありません。現状、日本でもっとも散骨に適している場所は「海上」、それも陸地に近い場所ではなく「沖合」です。
 
2018年6月1日付の「女性自身」に掲載された、広がる「散骨」葬儀に蛭子能収は「簡略化されることは何より」という記事に、粉骨業者のことが書かれていました。
 
1日に10件ほどの粉骨依頼があるそうで、
 
電話やメールで申し込むと、送骨セットが送られてくるので、お骨を入れて送るだけ(女性自身より)
 
という手軽さだそうです。
 
最近は、既にお墓を持っているという人の中にも、お墓を維持することが困難になっている人たちが増えているようです。これは金銭的なこと以外にも、少子化などが原因で、お墓の面倒を見てくれる人がいないという切実な問題です。
 
お墓の面倒を見る人がいなくなってしまうと、無縁仏になってしまいます。荒れ放題のお墓が増えていくのは悲しいことです。このような状態を防ぐためには「墓じまい」をするより他ありません。「墓じまい」をすると、遺骨を他の場所に移さなければならないのですが、その選択肢として「永代供養墓地への改葬」、「納骨堂や手元供養」、もしくは「散骨」という選択肢が考えられます。
 
これらの選択肢、どれにも一長一短があります。日本社会の現状を考えると、「散骨」がもっとも適しているようにも思えますが、人によってはお骨が無くなってしまう喪失感を感じるかもしれません。まだ元気な内に先祖のこと、自らの死後のことを考えることは、現代に生きるすべての日本人にとって義務と言えるでしょう。
 
参考
広がる「散骨」葬儀に蛭子能収は「簡略化されることは何より」(女性自身)
https://jisin.jp/serial/life/kurashi/34760